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本場キューバ渡航を重ね、最先端のTimbaを常に吸収し続けているパーカッショニスト野口 真吾が、2022年の今、聴いておきたいTimbaの名曲を紹介します。
フェスに向けて気分をアゲたい時やフェス後の余韻に浸りたい時などにも、ぜひ聴いてみてください。

バンド名：Dario Alvarez y El Team Habana
曲名：”Loca Pasión”

Charanga Latinaでもベースを弾いているDario Alvarezが率いる今イチオシのバンド！
有名になってほしいが、自分だけのとっておきにしておきたいような。
パーカッショニストとしては、最初のティンバレスのフレーズから痺れます！
エモーショナルな女性ボーカルが綺麗な曲調にマッチしていて、シンセの多彩な音色も素晴らしい。
トランペット・トロンボーンの掛け合いフレーズも完璧、クライマックスのコーラスはキャッチーで盛り上がり必須。抜け目がなさすぎるアレンジが最高です。

バンド名：Tumbakin feat. Fredyclan
曲名：”Ponte” 

最近までキューバのトップバンドPupy y su Los Que Son Sonで歌っていたAlcibiades。
カンタパート（歌の掛け合いのパート）で、メロディアスにも、テクニカルにも楽々と歌いこなせているところが素晴らしい。
サビの「Ponte（ポンテ）！」のコーラスや振り付けはキャッチーなので、覚えてもらえるとライブが何倍も楽しくなるはず。
エレキギターをここまで聞き取れる音源は珍しいので、ミュージシャンとしても嬉しい。
FredyClan (FClan) は、数年に1度、ビッグヒットを出すので、チェックしておきたい。

バンド名：Azucar Negra feat. LeLe
曲名：”Capitolio”

約10年前にリリースした「El Capitolio」をキューバの国民的バンドLos Van VanのボーカリストLeleを迎えて再録音、新しいCDにも収録されています。
オラオラ感のあるピアノのTumbaoやバンドのお決まりのボンバ（※）を繰り返し、アグレッシブに曲をクリエイトにしていくスタイルがまさにTimba!

※ボンバとは：
Timbaの曲のセクションの1つで、最も盛り上がるパート。
特にベースに特徴があり、ベースの演奏がなくなったり、または、ロングトーンやブンブンスライドなどを演奏します。
打楽器はさらにアグレッシブさを増し、これでもか！とばかりに観客を煽ります。
バンドによって、ボンバの入口、出口にキメを作ることもあるので、各バンドの個性を聴き分けるのも面白い。

バンド名：Yasser Ramos y El Tumbao Mayombe
曲名：”Esas Que Te Hablaron” 

独特の世界観があるボーカリストYasser Ramos。
以前に彼が在籍していたPapucho y Manana Clubの1st EPの1曲目「La Fiesta」を聴いて一発で好きになった歌い手。
このTumbao Mayombeは、今時のプレイスタイルにもかかわらず、ノスタルジックな香りもしていて、不思議な魅力を感じます。
彼の作る曲は、長いコーラスのフレーズが唯一無二。おいしいところだけ攻める各楽器のコンビネーションも素晴らしい。
キューバの5つ星ホテルMeliá CohibaのライブレストランHabana Caféのライブ映像だが、馴染みのある場所が写っているのも嬉しい。
Yasserのお決まり言葉「Una mas!（もう一度！）」を聴くと、アガりますね！

バンド名：Eduardo Sandoval
曲名：”Todo Bonito”

トロンボニストEduardo Sandovalの新曲。
JazzやTimbaのホーン隊として活躍しているが、歌を聴くのは初めて。素敵な歌声でハッピーになれる。
ドラムはYandy Garcia。動画の2分20秒あたりでは、ハイハットオープンの音を駆使し、最小限なバスドラムとスネアのリムショットのパターンに、入れるところにはきっちりと入れてくる彼の個性がよく表れています。

選者：野口 真吾（Café Amarillo リーダー・パーカッショニスト）

高校時代からキューバのポップミュージックであるTimbaをこよなく愛す生粋のTimbero（ティンベーロ）。
地元福岡にラテン音楽を広めるべく、キューバ修行を重ねた後、満を辞して ”Cafe Amarillo” を結成、ディレクターとしても精力的に活動中。
KACHIMBA x Café Amarillo
Latin Music New Generation Project

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